卒アル

酒が飲めなくなった。

一昨日の夜、ワイン 500ml、ウイスキー ショットグラス2杯を飲んだのだが、翌朝、ひどい二日酔いに苦しめられた。嘔吐はしなかったのだが、眩暈、立ちくらみ、顔面蒼白、下痢……。アルコールを代謝した時の副産物である、アセトアルデヒドの仕業だと思うけど、身体が酒を受け付けなくなっていることは明白だった。

肝臓、腎臓、膵臓、小腸、大腸、脳……。29歳の頃からほぼ毎日酒を飲み続けてきたけれど、体中の様々な臓器がくたびれてしまったのだろう。昨年の健康診断では尿酸値が高いことが分かり、しばしば左足の母指球が痛むことがあった。私も遂に自分の健康に不安を抱える中年の仲間入りを果たしたのだ。

私の『ドリンキング・ライフ1』はこのまま終ってしまうのだろうか。それとも、「酒は人生の妙味」と称して、健康が許すかぎり、チビチビ嗜むのだろうか。おそらく、後者である。

ただし、
酒は毎日飲まない。


  1. ピート・ハミル(高見浩/訳)『ドリンキング・ライフ』新潮社、1999年。